"社会インフラを支える業務を担っていると、何かを改善することよりも「維持をして動かすこと」に視点が向き、やがて変化に対して積極的になりにくくなります。組織が新しいことを行うにはまず「変わる必要がある」という気付きを得ることが重要でした。"
千葉 大春
エネルギーソリューション本部 本部長(当時)
Case Study Overview
Case Study Overview
日立製作所 大みか事業所 電力システム設計部
業種:総合電機メーカー
所在地:茨城県
対象人員数:約250名
オフィス工事完了:2022年7月
The Back Story
The Back Story
電力システム設計部(以下、電力設)のABW導入のきっかけとなった大みか事業所全体の働き方改革の活動は2016年に始まりました。改革の本質的な成果を見る上で、電力設は「仕事の効率化」といった領域にどのようにアプローチすべきかを問われていました。
働き方に関するデータを収集し変化を分析・評価する手段を模索する中、電力設が出会ったのがABWでした。
01
課題
電力設は新しい働き方を通じた組織変革のありたい姿として「アジアNo.1の電力設社になる」を掲げていたこと、また電力設の業務特性上、1つのプロジェクトに関わる人数が何百人と大規模になることから、連携力の強化が求められていました。このコラボレーション課題の解決には「閉塞感」を取り払う必要があると考えていました。
その閉塞感の課題として、現状維持の姿勢からの脱却や組織構造にとらわれないフラットなコラボレーションが必要でした。
02
プロセス
V+Cのコンサルタントは上記の課題とビジョンを整理したPhase 1の活動を含め、 3段階に分けてプロジェクトのサポートを行いました。
プロジェクトを進める中で、新オフィスの設計要件書の完成後にパンデミックが発生するという事態も起きましたが、ハイブリッドワークを前提とした設計要件書を再作成するというプロセスを経て、電力設の新オフィスは無事完成しました。
03
結果
新オフィスのオープンから取材を行うまでの3ヶ月間で、さまざまな効果と発見が見られました。
- 製品にフラットに向き合える心理的安全性がある
- 以前の働き方の不便さや非効率さに気づいた
- ABWの導入はアフターコロナの働き方として適切だった
“より良い働き方を目指す上で、楽しく過ごすこと、つまり楽しんで仕事することや、楽しく選択肢を選ぶという輪を他のチームにも広めたいと思っています。”
福山 順一
エネルギーソリューション本部 主任技師
“電力設のように技術で勝負する組織であれば、技術の前では皆公平であるべき。また技術を持つ人やその分野に一番詳しい人がいれば、その人が声を挙げられるようになるべきです。以前のような階層が明確だった固定席よりも、今の方が皆がフラットに自分達の製品に対して向き合えるのではないでしょうか。”
関根 伸雄
エネルギーソリューション本部 技師
“これまで個人作業はカフェや喫茶店のような場所でやっていて、従来の固定席のデスクは集中しづらいと感じていました。様々な場所を柔軟に選べるABWでは、学生時代によく利用していた場所といった自分に合う環境を選ぶことができ、快適に感じています。”
青木 将晃
エネルギーソリューション本部 企画員
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